メラノーマユニット 診療案内

Medical
Information

皆様、ご覧いただきありがとうございます。私たちは京都大学医学部附属病院のメラノーマユニットを運営するチームです。メラノーマはその稀少性と重篤性から、患者さんとそのご家族にとって深刻な問題です。私たちは複数の専門分野からの知識と経験を結集し、最善の治療を提供するために努めています。患者さん一人ひとりのニーズに合わせた丁寧なケアを心がけ、常に最新の医療情報に基づいた治療を追求しています。私たちのユニットは、患者さんとともに、メラノーマとの闘いに立ち向かいます。

診療案内

メラノーマ(悪性⿊⾊腫)は、メラニンという⾊素を作る細胞(メラノサイト)が悪性化したがんです。主に⽪膚に発⽣しますが、他には脳や眼球、⿐の中や⼝の中などの粘膜にも発⽣します。⽇本⼈の発⽣頻度は⼈⼝10万⼈あたり1〜2⼈と希少ながんの1つです。

メラノーマユニットは、腫瘍内科、⽪膚科、⽿⿐咽喉科・頭頸部外科、婦⼈科、免疫・膠原病内科、放射線治療科、薬剤部のスタッフで構成されています。⽪膚のメラノーマは⽪膚科が、粘膜のメラノーマは腫瘍内科が主として担当していますが、メラノーマユニットを通じて情報共有を⾏い、他ユニットとも連携しながら、京都⼤学医学部附属病院を受診されたメラノーマ患者さんそれぞれの病状に応じた最適な治療⽅針について検討を⾏っています。

診療活動

  • メラノーマ治療の向上のため、科学的根拠に基づいた標準治療の実践を⼼がける⼀⽅で、治験や臨床研究への参加を通じて新しい治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。
  • 切除可能な場合には⼿術が中⼼で、早期であれば5年⽣存割合は95%を超えます。患者さんの⽣活の質を維持するために機能温存療法を提案することもあります。
  • がんの近くにあるリンパ節が腫れている場合、がん⾃体の切除に加えてリンパ節の検査(⽣検)や切除(郭清)が必要な場合もあります。
  • 腫れたリンパ節がない場合でも、画像検査だけでは検出できない微⼩なリンパ節転移を同定するセンチネルリンパ節⽣検という検査を⾏い、正確な病期(がんの進⾏度)を診断することで治療⽅針の決定に活かしています。
  • ⼿術で切除しきれなかった場合、切除不能な場合や再発した場合は、薬物治療を中⼼に⾏います。①集学的治療として、⼿術や放射線治療と併⽤して根治を⽬指す薬物療法、②腫瘍による症状を緩和し⽣活の質を保つこと、病勢制御による⽣存期間の延⻑を⽬指す、すなわち「がんと共に、がんに負けず、元気で⻑⽣き」を⽬標とする緩和的薬物療法があります。

メラノーマユニットメンバ-リスト(2024年5月)

●ユニット長 ※教授

  • ● 野村 基雄腫瘍内科
  • ※ 松本 繁巳腫瘍内科
  • 岸本 曜耳鼻科
  • 濱西 潤三産科婦人科
  • 入江 浩之皮膚科
  • 遠藤 雄一郎皮膚科
  • 平野 唯皮膚科
  • 岸 徳子放射線治療科
  • 平岡 伸也放射線治療科
  • 村上 孝作免疫膠原病内科
  • 猪熊 容子薬剤部
  • 眞貝 萌薬剤部
  • 高橋 悠薬剤部
  • 田澤 晃太朗薬剤部