肺がん・悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍の分野における診断・治療は、急速に進歩しております。急速な進歩に伴い、「手術」「放射線治療」「薬物治療」を組み合わせる集学的治療を適切に行うことが求められています。肺がん診療ユニットでは、呼吸器外科・呼吸器内科・放射線治療科・放射線診断科が協力して高度な集学的診療体制を構築することにより、最適な治療を提供しております。
診療案内
- 肺がん治療の三本柱は手術、放射線、薬物療法ですが、がんの種類と進行度に基づいて適切な治療方針が決定され、手術は呼吸器外科、放射線は放射線治療科、薬物療法は呼吸器内科が担当します。
- 肺がんユニットでは、定期的に呼吸器外科・放射線治療科・放射線診断科・呼吸器内科の４科合同カンファレンスを行い、適切な治療方針を決定しています。
- 最初に受診した科がどの科であっても、それぞれの患者さんにとって最適な治療を受けて頂けるように努めています。
診療活動
呼吸器外科
早期のがんに対しては、胸腔鏡手術や縮小手術を積極的に活用して、できるだけ手術の負担を軽減するようにしています。一方、進行したがんに対しては、放射線治療科・呼吸器内科と協力して、術前治療の後に拡大手術でがんを取り切ることで、根治を目指す集学的治療を積極的に行っています。最近では、最新式のロボット支援手術も実施しています。
放射線治療科
局所進行肺がん・胸腺腫瘍に対して、強度変調放射線治療を行っています。手術不能の早期がんや少数個の転移には、体幹部定位放射線治療を行っており、動体追尾や息止め、呼気同期などの技術を患者さんにあわせて選択しています。また、適応放射線治療の臨床試験も行っています。
呼吸器内科
肺がんをはじめとした胸部悪性腫瘍に対する薬物治療を行っています。免疫療法、化学療法を行う場合には、原則として初回治療は入院で行い安全性を確認したのち、通院治療に移行しています。外来でも患者さんが安心して治療を受けていただけるようにサポートします。また、積極的に臨床試験を行っており、新たな治療開発に取り組んでいます。
ユニットメンバ－リスト（2024年5月）
●ユニット長 ※教授
- ● 小笹 裕晃呼吸器内科
- 味水瞳呼吸器内科
- 吉田 博德呼吸器内科
- 野溝 岳腫瘍内科
- 飯塚 裕介放射線治療科
- 緒方 隆司放射線治療科
- 岸 徳子放射線治療科
- 米山 正洋放射線治療科
- 坂本 亮放射線診断科
- 野橋 智美放射線診断科
- ※ 伊達 洋至呼吸器外科
- 毛受 暁史呼吸器外科
- 栢分 秀直呼吸器外科
- 田中 里奈呼吸器外科
- 中島 大輔呼吸器外科
- 西川 滋人呼吸器外科
- 坂之上 一朗呼吸器外科
- 豊 洋次郎呼吸器外科
- 住友 亮太呼吸器外科