小児がんは一般に15歳未満の小児と若い人が罹患するがんの総称です。約3分の1が白血病で残りが固形がんです。化学療法、外科療法、放射線療法等の進展により70~80%の患者さんに治癒が望めますが、身体的・社会的発達に対する配慮など、幅広い専門家による包括的なケアが必要となります。当ユニットは小児科と成人領域の専門家により構成され、すべての小児がんに対応して、適切な治療を迅速かつ途切れなく行っています。
診療案内
- 小児がんは、化学療法の導入、手術、画像診断の進歩により、その多くで治癒が期待できる疾患となっていますが、適切な診療のためには、専門施設で関連する診療科、部署が十分に連携し、集学的治療を行う必要があります。
- 治療中・治療後も成長・発達を続ける小児には、治療やケアについては成人と異なった配慮が必要です。
- 当ユニットでは、小児科、外科系各科、放射線治療科が連携して、迅速で正確な診断と治療方針の決定を行っています。各部署の高い専門性を生かし、化学療法、手術、放射線治療など適切な治療法を切れ目なく円滑に進めることで、骨・軟部腫瘍を含めすべての小児がんに対応することが可能です。

診療活動
- 週1回カンファレンスを行い、新規症例および治療中患児の状態や検査結果を様々な角度から詳細に検討し、診断や治療方針を決定しています。
(小児脳腫瘍については脳腫瘍ユニットで対応しています) - 本人の成長・発達と家族を含めたトータルなケアが重要なため、看護師、緩和ケアチーム、臨床心理士、保育士、理学療法士、作業療法士、栄養士、院内学級等の他職種と協力して、よりよいケアを行います。
- 私たちは、初診時から各部署が円滑に連携することで、小児がん患者ひとりひとりに最善の治療を提供することを目指しています。

小児がんユニットメンバ-リスト(2025年4月)
●ユニット長 ※教授
- ● 梅田 雄嗣小児科
- ※ 滝田順子小児科
- 加藤 格小児科
- 才田 聡小児科
- 窪田 博仁小児科
- 岡本 竜弥小児外科
- 亀田 隆範眼科
- 岸本 曜耳鼻咽喉科
- 坂本 昭夫整形外科
- 野口 貴志整形外科
- 齊藤 亮一泌尿器科
- ※ 羽賀博典病理診斷科
- ※ 溝脇 尚志放射線治療科
- 宇藤 恵放射線治療科