骨転移ユニット 診療案内
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昨今のがんの診断・治療法の進歩により、各種がんの治療成績は向上してきていますが、がん患者さんのQOL(生活の質)を大きく低下させる原因の一つに骨転移があります。 がんの骨転移は早期に適切な治療を行って、疼痛の緩和をはかるとともに骨関連有害事象と呼ばれる病的骨折や脊椎転移による神経麻痺を予防することが非常に重要です。京大病院では2011年より骨転移ユニットを立ち上げ、整形外科、放射線治療科、乳腺外科、泌尿器科から各専門医が集まり議論したうえで、骨転移のある患者さん一人一人に最適な治療を提供することを心がけております。 具体的には当ユニットでは以下のような活動を行なっています。
- 月1回合同カンファレンスを行い、新規に骨転移が見つかった患者さん、治療中に問題が生じた症例などを詳細に検討します。
- 骨転移が疑われるが診断がつかない症例では骨生検を迅速に行い、正確な確定診断をつけるようにしています。
- 患者さんの症状、骨の状態(骨折や麻痺のリスクが高いかどうか)、予測される予後など総合的に評価し、適切な治療方針を立てるようにしています。
- 骨吸収抑制剤の使用、放射線治療などの治療を連携して行なっています。
- 骨折や脊髄麻痺のリスクが高い、或いは既におこってしまった症例に対しては積極的に手術を行います。
- カンファレンスまで待てないような緊急性のあるケースでは各専門医が直接連絡を取り合い、より迅速に診断治療が進められるようにしています。
骨移転ユニットメンバ-リスト(2023年10月)