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メラノーマユニット 診療案内

[ 診療案内 | 診療実績 ]

 

メラノーマユニットは、腫瘍内科、皮膚科、耳鼻科・頭頸部外科、婦人科、薬剤部で構成され、京都大学を受診されたメラノーマ患者さんそれぞれの病状に応じた最適な治療方針について検討を行っています。
メラノーマ治療の向上のため、科学的根拠に基づいた標準治療の実践を心がける一方で、JCOG等の臨床研究への参加を通じて新しい治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。

メラノーマ(悪性黒色腫)は、メラニンという色素を作る細胞(メラノサイト)が悪性化したがんです。主に皮膚(皮膚悪性黒色腫)に発生しますが、他には脳や眼球、鼻の中や口の中などの粘膜(粘膜悪性黒色腫)にも発生します。皮膚悪性黒色腫は主に皮膚科が、粘膜悪性黒色腫は主に腫瘍内科が担当しています。

・ユニットカンファレンス:第2、第4水曜 17:30 (新規および治療中の治療方針を検討) ・院内ユニットエントリー:腫瘍内科、積8号メラノーマ外来へ診療予約(カルテ診)オーダー

化学療法

化学療法とは、抗がん剤を用いた薬物治療です。近年、患者さん自身の免疫力に作用して抗がん作用を発揮する薬(免疫チェックポイント阻害薬)が本邦でも使用可能となり、一定の効果が期待できることがわかりました。また、メラノーマの一部の患者さんが有する特定の遺伝子変異を標的とした分子標的薬も認可され、治療法は大きく変わりつつあります。抗がん剤の種類は複数あり、内服薬や注射薬があります。以下の保険適応の薬剤を組み合わせます。 ・免疫チェックポイント阻害薬 :オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ ・分子標的治療薬 :タフィンラー、ゼルボラフ、ビラフトビ、メキニスト、メクドビ ・殺細胞性抗がん剤 :ダカルバジンなど これらの抗がん剤を組み合わせて用い、全身のがんに対する効果(縮小)を狙います。
これらの多くは外来通院で行うことが可能ですが、副作用が強い場合などは入院で行っています。
メラノーマに対する化学療法は、完全に治すこと(治癒)を目的とした根治的治療として、手術後に実施する【術後補助療法】、完全に治すことができない病態で症状緩和を目的とした【緩和的治療】に大別されます。
【術後補助療法】では、手術の効果を向上させるために1年間化学療法が併用されます。
【緩和的治療】では、腫瘍縮小による症状の緩和、病勢制御による生存期間の延長を目指します。いわば「がんと共に、がんに負けず、元気で長生き」を目的とした治療になります。

 

メラノ-マユニットリスト(2024年1月)

 

 

 

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