キャンサーバイオバンクとは

キャンサーバイオバンクとは

キャンサーバイオバンクとは

キャンサーバイオバンクとは、がんの患者さんからご提供いただいた生体試料(組織の一部、血液や尿など)やカルテ情報を保管する仕組みです。これらの生体試料やカルテ情報を研究に活用することによって、新しいお薬や、新しい検査法、さらには効果や副作用の予測といった、医療上の成果が期待されます。
2013年9月、京大病院はがんセンター内にがん患者さんを対象にしたキャンサーバイオバンクを開設しました。

※キャンサー=がん

キャンサーバイオバンクとは

なぜキャンサーバイオバンクが必要なの?

医学の進歩によって、血液に含まれる遺伝子やタンパク質を詳しく分析できるようになりました。例えば、同じお薬を使った患者さんでもお薬が効きやすい人、効きにくい人、副作用が出やすい人、出にくい人など、患者さん一人一人に異なる要素が数多くあることが明らかになってきました。
 
それらをあらかじめ調べることができれば、より効果的で、より副作用の少ない治療を選択できるようになります。こうした医療開発を行うためには、患者さんから生体試料やカルテ情報をたくさん集め、これらを保管できる仕組みが必要なのです。

なぜキャンサーバイオバンクが必要なの?

研究結果を医療の現場により早く還元するために

医学研究において、研究計画の立案後、必要な数の患者さんの生体試料やカルテ情報を収集するには、ばく大な労力や時間がかかっていました。しかし、キャンサーバイオバンクの開設によって、生体試料の保管が可能になります。それにより、研究計画の承認後、すぐに必要な生体試料を解析でき、その成果を未来の医療へと役立てることができます。

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