menumenu

小児がんユニット 診療案内

[ 診療案内 | 診療実績 ]

1.小児がんユニットによる他科とのスムーズな連携体制

小児がんは、化学療法の導入、手術技術、画像診断の進歩により治療成績は著明に向上し、近年ではおしなべて70%以上が治癒可能とされています。しかし適切な診療を行うためには、関連する診療科が十分に連携し、抗がん剤や手術、放射線治療を適切に組み合わせた集学的治療を行う必要があります。また、小児においては、治療中、治療後も成長・発達に見合ったサポート体制が重要で、成人とは異なった配慮が必要です。 小児がんユニットでは、小児科、外科系各科(小児外科、整形外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、眼科)、放射線治療科、病理診断科が連携して、迅速で正確な診断、治療方針の決定をし、集学的治療を遅滞なくスムーズに行えるよう密に連絡をとりあっています。成人各科の高い専門性を生かした診療を行っており、骨・軟部腫瘍を含めすべての小児がんに対応することが可能です。小児脳腫瘍については脳腫瘍ユニットで対応しています。毎週、診療カンファレンスを行い、新規症例および治療中患児の状態や検査結果を様々な角度から詳細に検討し、診断や治療方針を決定しており、患者さんひとりひとりに最善の治療を提供することを目的としています。

2.多職種による多面的サポート体制

前述のように小児がん診療では、本人の成長・発達と家族を含めたトータルなケアが必要で、看護師、緩和ケアチーム、臨床心理士、保育士、理学療法士、作業療法士、栄養士、院内学級等他職種と協力して、よりよいケアを目指しています。また、病棟ではボランティア活動が活発に行われ、入院中の遊びの提供、病棟保育士による保育の実施など、療育環境の向上に力を入れています。さらに患者会とも緊密に連携、交流を行っており、入院中から外来での多面的サポートを行っています。

交流会チャイルドピア                  にこにこトマト
    

3.AYA世代患者への対応

近年、AYA世代と呼ばれる15歳から20歳代ぐらいまでのがん患者さんに対する注目が高まっています。この世代はがんの発症が少なく、専門的に診療を行う適切な診療科が見当たらなかったり、多面的なサポートが難しいという特徴があります。当院は小児がん拠点病院として、積極的にAYA世代の診療を行っており、がん相談や緩和ケアチームによる支援やAYA世代の勉強・交流の場を提供しています。

AYA世代スペース
 

4.先進的医療の推進

当院ではすべての小児がんに対応しておりますが、特色として、他施設では実施が困難である小児肝移植や肺移植などの移植医療を外科チームと連携して積極的に行っている点が挙げられます。同時にゲノム医療中核拠点病院、臨床研究中核拠点病院であることからこれらの機能をフルに活用してゲノム医療や臨床試験を推進しています。また、京都府と連携して妊孕性温存にも積極的に取り組んでおり、様々な方面から先進的医療を推進しています。

 

小児がんユニットメンバ-リスト(2023年6月)

小児がんユニット

 

 

受診やセカンドオピニオンを御希望の方は、 地域医療連携室 電話 075-751-3110 へご相談下さい。